ITコンサル日記

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みずほ銀:システム統合 1年延期で調整

みずほ銀:システム統合 1年延期で調整

http://mainichi.jp/select/news/20140227k0000e020205000c.html

 

というわけで、システム業界ではひそかに皆が動向を見守っているみずほシステム刷新プロジェクト、1年延期。

会社合併の中で色々なシステムが絡まっていた基幹系(業務の主軸になるシステム。銀行だと入出金システム)を、新たなシステムを一つ作ってそこに寄せていくプロジェクト。。システム経験ある人から見たらガクブル物なプロジェクトなわけです。

(※次期システムの開発では、みずほ銀、みずほコーポレート銀行みずほ信託銀行の勘定系システムを統合・刷新する。これに伴い、3行の現行システムは廃棄する。)

ざっと思いつくだけでも以下こんな怖さがあります。

・銀行基幹系は超重要システム。金額が合わないと大変な事になるため、システムとしても要求レベルは最上級Sランク!

・みずほほどの巨大な銀行になると、データ移行するだけでおそらく1週間程度かかる。その間どこかサブシステム含めて移行をミスったら、大変な事になる。(ATMが使えないとか、振り込めないとか損害賠償もの。下手したらみずほ自体がユーザーから訴えられる。ベンダーはみずほに訴えられる。)

みずほ銀行の過去の合併、社内政治の経緯から、システム開発の過程で物事を決められる人材がいるのか(派閥争いに巻き込まれないか)

あげだしたらきりがないので3つでやめますが、怖さが分かってもらえますか??

システム屋としては、出来るだけ近づかず、眺めるだけにしておくのが賢明かと・・。