ITコンサル日記

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パナソニック:1000人削減計画 富士通やIBM転籍で

パナソニック:1000人削減計画 富士通やIBM転籍で

毎日新聞 2014年01月01日

http://mainichi.jp/select/news/20140101k0000m020111000c.html

 

以下引用。

パナソニックが、社内の情報システムの開発などに従事する社員の3分の2に当たる約1000人を削減する検討に入ったことが31日、分かった。子会社「パナソニックITソリューションズ」(大阪府門真市)を富士通に売却する計画も含んでおり、対象となる社員は富士通のほか、取引関係のある日本IBMに転籍させる方向で調整している。業務を外部委託することで経営をスリム化し、固定費を圧縮する狙いだ。

以上引用終わり。

 

 

日本の多くの企業は景気が悪く、IT投資は真っ先に予算を削られるという話はよく聞くが、本件はIT人材自体を削って人件費を減らしましょうという話。

1500人中1000人が減らされるので、比率的にかなりの人員削減である。

パナソニック初め日本の電機業界は利益率の観点で厳しい戦いが続いているのが現状であるが、日本企業の特性上、思いきったリストラを進める事は難しい。そういう意味では今回の他社への売却は、パナソニックとしては上手くやったのかなと思う一方、記事にもあるように「パナソニックがシステム関係の業務を大幅に両社に委託することなどを条件」とのことなので、単純な売却というわけではなかったようだ。

いずれにしろパナソニックが今までいた1500人を500人に減らす判断をしたのには、正直能力的に十分でない人員を処理したいという思いもあったのではないかと勝手に想像する。私はクライアント先のシステム部の方とも仕事をするが、日本企業のシステム部は他部署で十分力を出しきれない人材が配属される部署となる場合があると感じている。

それ自身について多くを記載するのは避けるが、パナソニック以外にもそのような思いを持っている企業は多くいるのではないだろうか。

企業で働く以上、必要でないと会社から言われる人材にならないように、システム部の人材はシステムに閉じず、広い視野で会社人生を歩んでいくべきだろう。

急に首を言い渡されても、何かしら稼いで生きていけるように。